数学の記述式問題の答案作成のコツ

数学の記述式問題の答案作成のコツ

数学の記述試験で点を取りやすい答案にはいくつかポイントがあります。

今回はそんな記述試験で点を取りやすい答案について解説したいと思います。

多くの受験生は答えが正しいかどうかに意識を向けがちです。確かに答えが合っていることは大切なのですが、それ以上に大切なことは、その答えが正しい議論、過程の上で導き出されたかどうか、そしてそれが答案を読んだだけで伝わるかどうかということです。

次の問題を見てみましょう。

答えは簡単に

と求めることができますが、記述試験ではこの答えだけ書いても満点はもらえないかもしれません。なぜなら、この答えだけでは記述者がどのように考えて答えを出したのか分からないからです。どのような計算をして答えを出したのか、数学的な議論はできているのかといった所を採点官は見ているので、記述試験では私はしっかり考えて答えを出したよということをアピールする必要があります。

では、記述式の答案を作る上でどのようなことを意識すべきなのでしょうか。

答案を作る上で大切なのは以下のポイントです。

  1. とにかく採点官が見やすい答案を作る
  2. 自分の解答の方針や思考の過程、途中式、最終目標を明記する。
  3. 数学的に正しい議論をする。
  4. 図やグラフで視覚的にわかりやすくする。

1.とにかく採点官が見やすい答案を作る

採点官も人間です。字が汚かったり、構成がめちゃくちゃな答案では、正しい過程で答えを導いているのにそれが伝わらない可能性があります。受験において記述式の答案はアピール文と同じです。自分がこれだけ理解しているということを正しく伝えるためにも丁寧な文字や読みやすい構成を意識して答案を作りましょう。

2.自分の解答の方針や思考の過程、途中式、最終目標を明記する。

自分が問題についてどこまで理解しているか示すために、解答の方針や思考の過程、最終目標を書くようにしましょう。最終的な答えが間違っていても方針や過程があっていれば部分点がもらえる可能性が高いです。逆に過程などが書かれていなければ部分点はもらえないでしょう。繰り返しになりますが答案を書く上で大切なのは自分の思考を正しく答案だけで伝えることです。

3.数学的に正しい議論をする。

答案を書く上で大切なの要素の一つは、減点されない答案を作ることです。文字や式の定義漏れや文字や式が0では無いことを確認せず割っているなど数学的に正しく無いことをしていると大幅な減点につながります。自分の議論が正しいのかひとつひとつ確認しながら答案を作りましょう。

4.図やグラフで視覚的にわかりやすくする。

答案を作る上で図やグラフも大切な要素の一つです。答案を見た時にまず目に入るのは図やグラフです。図やグラフがしっかり描けている答案は問題について理解しているという印象を与えることができます。また、図やグラフを描くと自分自身も問題について視覚的に捉えることができるので方針などが立てやすくなります。図やグラフは積極的に描くと良いでしょう。

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